村山早紀/童心社(フォア文庫/画像・リンクはハードカバー版を使用)
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初めて船を見たシェーラ姫に押し切られ、船旅をすることになってしまった3人。早々に船酔いしてしまったシェーラは、同じ年頃で船旅をし、海賊から他の乗客を助けた父王と自分とのあまりの違いに、落ち込み、泣きながら眠り込んでしまう。
そんな中、3人が乗り込んだ客船が海賊に襲われ・・・。
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今回のテーマは「父と子」でしょうか。シェーラと父王、ファリードと偉大な魔法使いの父、ハイルとハイルを捨てた父、そして彼らを海賊から救ったシンドバッドも幼い頃に父が姿を消しており、それぞれが父への複雑な想いを胸に秘めています。
強く、優しいシェーラ姫も父を慕う子供であることに変わりなく、父を心底慕いながらも、偉大に思える分、自分が情けなく思えるのも仕方ないのでしょう。そして初めて語られるファリードと父の事情。・・・・・・ちょっとぷっつん。思わず「クソ親父め。そんな奴は本当に猫を好きなんじゃないよ(-_-メ)!!」と呟いてしまいました(^^;)
そしてもう一つ、テーマと呼べるほどではないかもしれないけれど、「本当の強さ」というもの。あ、これは前回、ハイルがシェーラ探しの時にも似たようなことを言ってたけど、「決して諦めない」ということでもあるし、全体を通してのメッセージの一つかも。シェーラ自身、とても難しい目的をやり遂げようと、「諦めず」に立ち向かっていこうとしているのだから。
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