篠田真由美/祥伝社
★★★
神の子の血を受け、不死の時を生きる龍、そして龍から血を与えられ、共に永い時を過ごしてきたライル。人にあらざる者を受け入れて暮らす透子。
龍が一人で過ごした過去―主を失った直後、それから100年ほど後の世、そして厩戸豊耳皇子との出逢い―が語られる連作短編(?)。
********************************************
ライルの語りで始まり、透子の心の内で締めくくられる作りは好み。
龍の過去でのいくつかの出逢いは面白い話でもあり、1作目に間接的に繋がるような話もあり、それはそれで満足だが、やはり龍はライルや透子と共にあってこそ、としか最早思えないので、その点ではとても物足りない。しかし最後の透子とライラの絡みを考えると、この作品は大事な通過点が書かれているのだとも思った。
コメントする