上田菜穂子/偕成社
★★★★☆
かつて、今は亡き養父ジグロと共に、捨て去らねばならなかった故郷・カンバルに戻ったバルサ。バルサは前王に父を殺され、父の親友であったジグロもバルサを守るために、多くのものを失った。唯一の血縁である叔母に真実を伝えたバルサを、ジグロの里の者が捕らえに来る。
カンバルの国の秘密に触れ、ジグロの甥を守ろうと生命を賭けるバルサ。地底深くでバルサが出逢った者とは・・・。
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追われてしまった国を訪ね、ジグロの生き様を遺された家族に伝えたいと思うバルサ。自分自身の怒りの先にあるものに辿り着いたバルサを嬉しく思う。そこには悲しみも辛さも怒りも苦しさもあるけれど、彼女がついにそこに囚われたままではなく、突き抜けることができたから。1作目よりもファンタジー色は薄く感じるけれど、バルサという人間がよりはっきりと深く描かれている作品でした。
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