荻原規子/理論社
★★★
元男子校の伝統を残す辰川高校。上田ヒロミは時折、何とはなしに居心地の悪さを感じていた。そんな中、不思議な魅力を持った女生徒と親しくなる。彼女が呼ぶ「顔のないもの名前のないもの」とは一体何なのか?
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何かに頑なになると、導かれる結果というのは本人にも周りにも哀しく、いびつなものになってしまう気がする。けれどそうするしかなかった少女の苦しみは、『サロメ』が劇中劇として挿入されることで、僅かながらも想像することができた。
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