新田一実/小学館(パレット文庫)
★★★★
将は痩せて、怪我をしたシェパードに出逢う。保護をし、看病するが、悠次やタマの問いかけにも一切答えようとしない。何も応えないシェパードにカイザーと名づけ、カイザーも僅かづつながら、将には懐き始めた。が、ある日カイザーに抱きついた姪を叱ると、カイザーは将に怒りを示したのだった。
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相変わらずのタマの女王様猫ぶりが爽快。
悠次がバイト先で聞いて嘔吐した話、ペットをアクセサリーのように次々にとっかえひっかえする人間というのは、現実にもいる。不満の捌け口として暴力を振るう人間も。
まじめな本ではない(不真面目というわけではない)が、現実の問題を下敷きにしてあり、実は読むのが辛い部分もあった。虐待やら無責任飼い主の話はどういう形で読んでも辛い。だからこそ、タマの女王様猫ぶりには救われる。ホント、こういう猫があちこちにいたらいいよ。ま、ちょっと恐い気もするけど(^^;)
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