
宮部みゆき/角川書店
★★★★★
小学5年の夏休みを前に、亘の生活には想像もしなかった変化が起こる。幽霊ビル、近寄りがたい転校生、物言わぬ美少女、父の心変わり、追い詰められた母、亘の心の痛みに涙する伯父・・・
亘を取り巻く全ての人、物の中で、翻弄される亘は、ついに要御扉をくぐる。
何故、自分だけがこんなにも苦しまねばいけないのか!?その不等とも思われる運命を変えるべく、ワタルとして旅を始めた先に待っているものは・・・。ワタルは運命を変えることができるのか。
********************************************
読み終わったのが勿体無い、と感じた久々の作品かも。かなりのお勧め作品です!!私には十二国記以上の心地良さがありました。
亘の反応に、小学生だから・・・と思いつつも歯痒さを感じたり、大人達の半端な気遣いに腹立ちを感じたり・・・。が、ワタルが旅の過程でどんどん成長していく姿に、純粋な嬉しさを感じる。それはもしかしたら、私の中にもワタルがいるせいかもしれない。この作品を読んだ人、そうでない人、全ての人の中に、今、かつて、そしてこれから、ワタルが住まうのかもしれない。そんなふうに感じた。
コメントする