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「屍鬼(五)」

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屍鬼〈5〉小野不由美/新潮社(文庫)
★★★★
ついに村人の前に、屍鬼の存在が晒され、村人による、屍鬼狩りが始まった。愛する者を奪われ、怒りに燃える者と、それでも自らの手を汚すことを拒む者。
身を守ろうとする恐怖と、怒り。やがてそれは狂気へと変貌していく。村人の理性を蝕んだそれは、その一部を罪なき者への暴力へと姿を変える。
やがて村人に、そして屍鬼に残されたものは一体何だったのか・・・。
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ある意味、救いがないな、とも感じます。かろうじて、救われたものがいたとしたら、たったの二人。私の解釈ですが。
人側からの解釈をすれば、屍鬼としての命を絶たれた者達にも、救いが訪れたのかもしれません。屍鬼にされたある女性の姿が、特にそう思わせます。
もしも自分が屍鬼になったら?さすがに、答えは出ません。
娯楽としても読み応え十分、且つ色々なことを考えさせられる凄い作品でした。

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