池澤夏樹・文 本橋成一・写真/光文社
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遺跡による文明論を雑誌に寄稿している著者が、四大文明の一つであるメソポタミア文明の取材のために、緊迫していると報道されるイラクを訪れる。「どういう人々の上に爆弾が降るのか、を知りたかった」という、もう一つの想いを抱いて。
だが、そこにあったのは、偏った報道とは違う、普通の人々、子供達、その家族の日常の姿。
人々の日常を捉えた写真との構成。
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タイトルを見て、どうしても読みたくなった作品です。が、実際に購入したのは2度目に見た時。買うつもりで書店へ行ったものの、初見で買わなかったことが、己の意識の低さの現れのようで情けなかった。読めば読むほどそう思った。
子供達の笑顔を見、「それ(戦争)を正当化する理屈をぼくは知らない」と結ぶ著者の言葉に、強く共感する。
会ったことはもちろんないけれど、写真の人々の姿は、私の身近な人々と、何一つ変わらなかった。
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